雲ノ平へ番外編(食事について)

北アルプスには要所要所に営業小屋がある。
そこで天候が悪化した場合にはテントを諦め泊まる事もできるし、
食料や飲み水の補給等にも大変ありがたい存在だ。特にビールを担ぎ上げなくてもいいというのは素晴らしい。
しかし、今回の山行では、食事は全て基本的に自前で賄う事として準備をした。
勿論、ビールは例外だし、K太のジュース類やその他嗜好品類も必要に応じて利用する事には全然やぶさかにするものではないのだが、

準備した食料は以下の通り
夕食3食分)
無洗米1合パック×7
焼鳥缶70g×4
クジラの大和煮缶200g×1
ラフテーパック120g×1
カレールー4皿分
ハヤシルー4皿分
混ぜるだけチャーハンの素
棒ラーメン 2食分

昼食3食分)
パスタ250g
パスタソースの素(肉みそ味)
パスタソースの素(めんたいマヨ味)
ひやむぎ300g
トマトのつけだれ
そば(乾麺)250g
粉末タレ
イカの姿揚げ

朝食分)
グラノーラ 300g

その他、乾燥野菜、海苔、わけぎ小パック 各種粉末スープに粉末ドリンク、ゼリー飲料×4 等。あぁ、あとブラックニッカも600mlペットボトルに持って行く。

8月10日の朝食と昼食は仙台のコンビニで買ったおにぎりで済ませる。

8月10日(薬師峠)午後4時 この日の夕食メニューはチャーハンと棒ラーメン、ご飯2合を炊いて半分をチャーハンに残り1合で翌日の行動食用のおにぎりを作った。
しかしこの日の米炊きはまづかった。
岩手山の8合目で練習したときは完璧だったのに、この日はかなりのオコゲゴハンに。
多分、一点集中型強力バーナーとチタンクッカーの組み合わせが良くなかった。
岩手山の時は荷物に余裕があったので従来型の広口バーナーとアルミクッカーも持って行き、炊飯はそれを使ったのだが、今回のバーナーは一点に火力が集中するのと、熱伝導率の悪い(故に口を付けても熱くないのだけど)チタンのせいで、最初に沸騰させる段階ですでにコゲが出来てしまっていたものと思う。反省。

8月11日(薬師峠)朝5時 二人それぞれのカップに粉末アイスミルクティーをぬるま湯で溶いて、そこにグラノーラを浸してすする。
今回この粉末ドリンク類にはかなり助けられた。行動中のエネルギー補給にも固形物を口に入れるより、おいしいドリンク類を水でさっと溶かして飲むことで気力を復活させる事が出来たと思う。
特に塩とライチ、アイスミルクティーは利用価値が高く、アップルティーも大変旨くいただけたし、この際コーヒーも粉末で全然問題ないと思えた。それから朝K太をシュラフから引き出す時には温かいココアが大変有効でもあった。

8月11日(カペッケが原付近のベンチ)昨日作ったオコゲおにぎりをオニオンスープで流し込む。相性抜群!?

8月11日(雲ノ平)午後2時 ひやむぎをトマトのつけ汁でいただく。ここでの失敗も一つ。
今回ぜひ山の上で素麺やザルそばなどツルツルッと行ける冷たい麺類を食べたいと思っていた。しかしこうしたメニューを実行するためにはザル問題をクリアしなければならない。ザル問題とはまさに湯切りのためのザルを持って行くかどうかである。「持って行く」でも良かったかもしれないが、仮にも北アルプス縦走でそのためだけにザックにザルをぶら下げて歩くのもどうかと思うし、そもそもザック外側はすでに私もK太もマットやら三脚、テン場用サンダル、マグカップ等々スペースが埋まっていた・・・。
そこで考えたのは三角コーナー用のネットの利用、これを拡げて茹でた麺を投入、水場の流水で洗えば、ビシッと締まった冷たい麺がいただける・・・・。
結果、雲ノ平の水場を茹で上がった冷や麦だらけにしてしまった。流し素麺やったのに、誰も取れなくて、そのまま地面に落下させてしまった状態。
いや、ちょっと違う、一言で言うならつまりその辺一帯に茹で麺をはっつらかしてしまったのだ。
「K太こら、離すなよ」とは言ったものの、雲ノ平の水場はあまりにもその勢いが強すぎた。
けど、出来るだけ(出来るだけ)拾って食べましたよ、二人して。
次々にやってくる水汲みの登山者達の中で、ひたすらにはっつらがした冷や麦を拾う親子。大変すばらしい経験をさせていただく事ができました。
スーパーで見つけたトマトの付けダレは適度な酸味がたいへん旨かったと思います。

8月11日(雲ノ平)午後5時半 夕食メニューはハヤシライスにフリーズドライのトマトスープ。意図したわけではないのに本日はトマトの日だ。
昨日同様ごはんは2合、今日は焦がさないように最初から弱火で炊いていく。
そして出来たごはんを半分はそれぞれのプラ浅丼に盛付け、半分は2個のおにぎりに、このおにぎりはキッチンバック(薄いポリエチレンの袋)にごはんを直接入れて、それを丸めて形を作る。塩昆布と海苔も持ってきたはずなのに、何故か見つからないので、ただのごはんの塊だ。
次にごはんを炊いたそのクッカーに少量の水を入れ火にかけ、残ったごはんをそぎ落としながら、缶詰の肉や乾燥野菜をを入れ適量の水を加えて煮立たせる。
すぐに沸くので、そしたら火を止めてハヤシルー投入、しっかり溶かして今度はトロ火で数分煮込む。これは簡単。
出来たルーは全部各プラ浅丼のごはんにかけて完成。二人で必死に貪り付く。
で、完食したところで、クッカーの汚れを取りながらお湯を沸かして、プラ浅丼に入れたフリーズドライのトマトスープに湯を移す。プラ浅丼の汚れも取るようにすすったら、最後クッカーとプラ浅丼をペーパーでふき取りご馳走様である。

歯磨きは歯磨き粉なしで済ませてK太はシュラフに入れる。僕は少しだけブラックニッカをいただきながら雲ノ平の夕べを楽しんだ。

8月12日(雲ノ平)朝5時 朝食のセットは最早慣れたものだ。

8月12日(三俣山荘)午後1時 肉みそパスタと玉子スープ。
三俣山荘の2階食堂は有名スポットで大混雑しているようだが、我々は外のベンチでパスタをいただく。4分の早茹で麺は空腹時にありがたい。完食後玉子スープをすすっていると、これも意図したわけではないのに盛岡のじゃじゃ麺文化が身に染み付いている事に気が付く。これってまさに麺のゆで汁利用のチータンじゃん・・・。

8月12日(双六キャンプ場)午後5時 最終日の夕食はカレーライスとオニオンスープだ。
双六は大きな山小屋だ、我々同様三俣方面から来た者、新穂高温泉からの入山者、槍ヶ岳から西鎌尾根を越えて来た人達、大勢の登山者で小屋の中も外も賑わっている。
小屋前のベンチではジョッキの生ビールを手にした人たちも目立つが、僕らは受付でテント代(ここだけ子供料金が半額で二人で1500円)と缶ビール缶ジュースの代金を支払ってテン場に戻る。
今日は昨日作ったおにぎりが残っているので、1合だけ炊いて明日のおにぎりを作り
昨日のやつをプラ浅丼に盛り付けて、焼き鳥缶とラフテー、乾燥野菜、フライドオニオンで作ったカレーをかける。
今回作った僕の食事を基本K太はうまいと言って食べてくれるのでたいへん助かった。ただ、初日に炊いたご飯だけは茶色いじゃんと言ってやや抵抗されたものの。

8月13日(双六キャンプ場)午前5時 この日は晴れて気温が下がった。手元の温度計で10℃は切っている。帰りのバスの時間があるので早く出発したい所ではあるが、K太を起こすのに温かいココア+温かいミルクティに浸しグラノーラ+もう一度温かいココアの3セットが必要だった。

8月13日(鏡平小屋)午前8時 K太イチゴのかき氷、私油断して朝から缶ビール。双六からもうだいぶ下ってきたし、下山口の新穂高温泉までずっと下りですぐ着くだろう・・・

8月13日(わさび平小屋)12時 なんでこんなに長いんだ、ここで休んでいる時間はない。けどK太はラムネ、私は木桶の水に浮かべられたトマトにかぶりついてしまった。トマトってこんな旨いもんだったか?

8月13日(新穂高ロープウェイ駅)午後1時 1時40分発の松本行直通バスにはなんとか乗れそうだ。けど、ゆっくり食事をしたり風呂に入る時間はない。
売店で2つだけ残っていたコロッケを買って少しだけ腹を落ち着かせる。

8月13日(松本駅) 駅から800mの菊ノ湯で綺麗な身体になって戻った僕らは駅並びの立ち食い蕎麦屋でザルをいただく。この蕎麦本当にうまかった。


(総括)
山登りで米は基本アイテムだ。アルファー米にしようか迷ったが今回は無洗米の選択で良かったと思う。ただ炊飯道具ややり方はちょっと工夫が必要。これでちゃんと塩昆布と海苔が見つかっていたら、かなり美味しくいただけたと思う。
山小屋利用の食事も選択肢だが、混雑期にはやはり自前がいい。
粉末のドリンク類は荷物にならない上にかなり役に立つ。
同様、各種スープ類も有用だ、お茶漬けやフリカケ系も試してみたい。
初日にお隣の全力夫婦の方が持っていた牛乳パック状の豆腐が羨ましかった。
肉類(ベーコンかな?)やミニトマトを焼いていた方もいらしたが大人の宴会系登山ではそうしたつまみ寄りメニューもいいなと思った。
冷たい麺類のザル問題は未解決・・・。

以上、食事についてでした。







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by 888-morioka | 2017-08-19 16:18 | 山遊び | Comments(0)